ドクター・ディマティーニは、今でこそ「現代の哲人」といわれ、世界60カ国を飛び回って講演、ワークショップ、執筆、研究などを精力的に行っています。
しかし子供の頃は「学習障害児」といわれ、学校を中退してハワイでサーフィンをしながらヒッピーのような暮らしをし、十代半ばで命を落としかけました。
それをきっかけに、当時93歳のポール・ブラック氏に出会い、人生の目的をはっきり自覚して学校に戻り、コツコツと努力を重ねて大学に入学。
カイロプラクターとしてキャリアをスタートし、世界的な講演家へとなっていきました。
Dr.ジョン・F・ディマティーニが40年以上に渡る物理学、哲学、理論、形而上学、心理学、天文学、数学、神経学、生理学の研究から導き出した自己変革メソッドが『Demartini Method®』(ディマティーニ・メソッド:以下DM)です。
DMはこれまでの成功哲学、自己啓発プログラムで教えていることの盲点をカバーした、真の意味でのUniversal Law(宇宙の法則)に基づいた自己成長&成功プログラムであり、世界最高峰の人間関係改善プログラムとして知られています。
DMの特徴は一定のアルゴリズム(問題を解くための効率的手順を定式化した形で表現したもの)に則った体系化された一連の質問に答えていくことで、物事の本質を見いだす点にあります。 (以下説明が続きます)
日本語に翻訳されている書籍
東日本大震災1年後に石巻を訪れたドクター・ディマティーニ
こちは、2011年の3.11東日本大震災からちょうど1年たった2012年3月9日に被災地の石巻市を訪問し、現地の新聞社の社長さんから当時の状況を聞いているドクター・ディマティーニです。
ディマティーニ・メソッド日本普及協会岩元貴久さんからのメッセージ(2016年4月のもの)をご紹介します。
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岩元貴久です。
地震によって熊本や大分で大変な困難にみまわれている方々にお見舞いを申し上げます。
また、これ以上被害が拡大することなく、一刻も早く地震が収束し、平穏な日常を取り戻すことができるようお祈りしています。
そして、ディマティーニ・メソッド日本普及協会は、私たちなりの貢献の方法で現地で被害に遭われた方と今回のことから不安や心配に見舞われている日本全国の皆さんのために奉仕いたします。
協会発足の動機は東日本大震災
思えば、当協会を発足したのは2011年4月でした。
それは2011年3月11日に起こった東日本大震災の1ヶ月後のことです。
お察しのとおり、その震災が当協会発足の動機となっています。
みなさんも3.11の震災は、大きな衝撃であったと想像します。
ご自身の人生について再考したり、新たな行動をはじめるきっかけとなったのではないでしょうか?
私はカリフォルニアの自宅で、CNNのニュースを見ながらその映像を見て衝撃を受けるとともに強く決意したことがあります。
それは、その1ヶ月強前の2011年1月下旬にロサンゼルスで受講したドクター・ディマティーニの『ブレイクスルー・エクスペリエンス』(BTE)で体験したディマティーニ・メソッド(DM)を日本の人々に伝えることでした。
3.11の地震で倒壊した建物、津波によって押し流される町、損傷を受けた原発の放射能汚染。
そして、そこには多くの人命が奪われ、多くの困難に見舞われた方々がいました。
震災について、被災された方はもちろん、日本中の人々が震災に心を痛め、少なからず落ち込み、悲しみ、怒り、みんなが震災にネガティブな感情を抱いていたと思いますし、今でも多くの人が震災のことを語るときに、深い悲しみやネガティブな見方をすることでしょう。
私がドクター・ディマティーニのBTEで体験したことは、この震災に対してまったく異なる見方となって私の記憶に残っています。
もしもあなたがBTEを受講したことがあるのなら、私の思いを共有することができますが、あなたがBTEを受講したことがないのであれば、私の認識を伝えることは、あなたを不快にさせてしまうかもしれません。
なぜなら、私は3.11の震災にネガティブな感情は一切持ち合わせていないからです。
そして、もちろん「よかった」とか「学びになった」といったポジティブな感情も抱いていません。
日本の多くの人の認識を変える1つの転機となった出来事であったと感謝しています。
それは、私が被災していないからとか、被災地と縁がないから、直接間接的に何らかの被害を受けていないからというのではありません。
もっと言えば、実は被災地で親族を亡くされたり、甚大な被害を受けた被災者の一部の方は、私と同じように3.11の震災に感謝している人がいるのです。
というのは、震災から1年後の2012年3月9日に私はドクター・ディマティーニと被災地の1つである石巻市を訪れました。
そこで約150名の震災に遭った方々に、いかなる出来事にもネガティブな面とポジティブな面の両方があり、しかも、それらは同じだけ存在するということをお伝えさせていただきました。
なぜ、こういう話を震災に遭った方々にしたかというと、彼らにこれからの人生を力強く生きてもらうためです。
実際に講演を始める前に、震災に遭い、弟さんが目の前で津波にさらわれていくのを目撃した年配の女性と話をしました。
そして、彼女が私にこう言ったのです。
「震災後、たくさんのボランテイアの方々が、訪れ、私の話を聞いてくれました。そして皆さん涙を流され、『大変でしたね』と言ってハグをしてくれました。」と。
しかし、私もディマティーニも、震災に遭われた方々の当時の話を聞いても、まったく涙を見せることはありませんでした。
なので先に弟さんを亡くされた女性が私にこう言ったのです。
「どうして岩元さんは、他のボランティアの方々のように涙をみせないどころか、淡々と話を聞いているだけなのですか?」と。
私は言いました。
「なぜなら、私はあなたを被災者だと思っていないからです。被災者とは弱い立場の人のことです。
酷いことばかりを体験し、哀れみや同情をもとめる人のことです。
私は、あなたが同情を必要としている人だとは思いません。しっかりと自立した人であり、力を持っている人だと見ています」と。
この話をできるのも私がBTEでDMを体験し、人生の出来事の真実を知っていたからです。
「被災者」の自己意識は・・・
そして、ボランティア活動について1つ氣づいたことがありました。
ボランティアをされている人の中には、被災にあった方々を可哀想な存在、哀れみや同情を必要としている存在とみなしていて、力強い自立した存在としてみなしていない傾向があるようです。
確かに、彼らが困難な状況にあっているのは事実です。そして彼らが支援を必要としているのも事実です。
しかし、彼らは意識もしくは無意識にも「依存しなければ生きていけない弱い人」とみなして欲しいとは思っていないのです。
彼らは被災したショックから一時的に落ち込んでいるかもしれませんが、それはあくまで仮の姿。
そこにボランティアが一緒になって、被害にあったことを同情し泣いていると、その震災に遭った人を「被災者」としての自己認識(セルフイメージ)を強くもたせてしまうことになる危険性があります。
実際に、被災者のレッテルを貼られ、それを自己認識としてもっている人の中には、震災後、定職に就かずパチンコばかりして、国の補助金で暮らしている人が結構いると震災に遭われた方が教えてくれました。
石巻でのディマティーニの講演で使命に目覚めた女性
さて、肝心のディマティーニの講演ですが、その成果は素晴らしいものでした。
震災でお父様を亡くされた女性をステージに上がってもらい、ドクター・ディマティーニがその女性にディマティーニ・メソッドを行いました。
約2時間後、それまで悲しみに暮れていたその女性は、はっきりと力強い言葉で「これから石巻を世界一の町にするよう全力で取り組んでいきます。それが私の使命だと思っています!」と宣言しました。
そこには悲しみ暮れる被災者はいませんでした。
一人、自分の使命に目覚め、力強く人生を生きていくことを誓った自立した女性がいたのでした。
この話を聞いて、あなたがどう感じられたか、私にはわかりません。
これを読んだ方が、震災に見舞われた方が「被災者ではない」「同情の対象とする人ではない」ということに賛同してもらえることを期待しているわけではありません。
なぜなら、それは一般的な世間の常識とは懸け離れた認識だということがわかるからです。
でも、これだけは賛同してもらえるのではないでしょうか。
大事なのは過去に起こった出来事を引きずることではない。
大事なのは、今、これから何をするかであると。
過去の記憶に囚われて悲しみを引きずるよりも、これから自分がやるべきことを明確に知り、そこに向かって力強く生きることだと。
ディマティーニ・メソッドは、そのためのツールです。
過去のトラウマの記憶に人生をコントロールされるのではなく、未来の目的に向かって生きていくためのツールです。
人は、原因(理由)があって、それに反応して行動するのではありません。
人は、目的があって、そこに向かって能動的に行動するのです。
ディマティーニ・メソッドは、そういう生き方を力強くサポートしてくれるツールです。
日本人ファシリテーターがサポートします
こちらは、2017年9月に東京で行われた5日間のファシリテータートレーニングプログラムでの集合写真です。
この際にDM熊本復興チャリティー主催者の村山が長崎から上京して初めてドクター・ディマティーニに直接お会いし、ファシリテーターのみなさんのご賛同を得てこの企画がスタートすることができました。
5月4日は、この中から約30名がボランティアで熊本に集まって、ディマティーニ・メソッド体験のお手伝いをします。
もちろん通訳もありますので、安心してご参加下さい。
満席が予想されますのでお早めにお申し込み下さい。050-7130-1740詳しいご説明をいたしますのでお気軽にお電話下さい。電話がつながらない場合、電話番号と連絡可能な時間帯をお送りいただければ折り返し電話いたします。
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